田中ロミオとチャック・パラニュークに関する考察-「CROSS†CHANNEL」と「サバイバー」編
http://d.hatena.ne.jp/sunagi/20061020
田中ロミオとチャック・パラニュークが似ているという説を挙げましたが、僕が最もそれを確信したのは、パラニューク2作目の「サバイバー」という小説においてです。
この作品と、「CROSS†CHANNEL」には、注目すべきいくつかの共通点が見受けられます。
ということで、今回は「サバイバー」という小説と「CROSS†CHANNEL」という物語について比較しながら少し語ってみたいと思います。
「もしまだ気づいてないなら言っておくが、俺の小説は全部、孤独な人間が他人とどうにかしてつながりあおうとする話だ」
ちょっと色々と思うところがあるので、整理がついてから。
「みんな繋がりが欲しい」
「俺たちだけじゃない。誰だって欲しい」
「携帯、ネット、手紙、友達」
「みんな繋がりじゃないか」
「そこに誰かいると期待して、言葉や情報や電波を発信するんじゃないか」
『CROSS†CHANNEL』の一文から抜粋。この文章に籠められた意味は無数にありますが、それをいちいち解説する必要ははないですね。見たままで、感じたままで。
それではよい週末を―――。